ことじまの本は読まずに実践する!

読んだ本の紹介や実践してみた事を書いていきます。あとノートが好きです。

こちらから

人生の「質」を上げる 孤独を楽しむ力

著者:午堂 登紀男

たまたま東京へ行く機会があった際
なんか読むものを~と思っていたら、書店に平済みにされていた本書。
なんとなく手に取ってみました。

ただいま(いつもか…)人間関係に悩んでいる真っ最中でして…^^;
人と接する機会が多くなると、その分人に合わせる事や、
意見の違う事でモヤモヤがどんどん湧いてしまうんです。
そしてこの系統の本に手を出すという。

 

感想

「孤独力」を持つことを推奨している本書。
孤独力は、他人に流されず自分を主体に置くこと。
内省、人間関係、価値観、行動、読書、家族
の各章で構成されています。

 

自己啓発系に必ずと言っていいほど述べられている
自分を大切にする事が詳しく記載されています。
なので、さほど目新しさはありません。
人間関係悩み真っ最中の私には、参考になる言葉が書かれていました。

「内省」の章で『”他人のせい”をやめる』という項目。
「自分の行動はすべて自己責任」という話は、なるほどなーと納得。
今の現状もこれから起こる事も、自分が選んで来た事なんだから、
どうしようと不安に思うより、
自己責任だ、どんとこい!と思う方が行動に自信が持てますね。

 

ただ、文章がかなり尖っているところと
読書の章以降は記載されている内容がかなり極端なため、
読む人を選ぶと思います。

最後の方は、結婚しなさい、子供はもった方が良いと言う事が何度も語られてます。
孤独を楽しむのでは??と疑問になりながらページをめくる事に。
結婚願望はあるけど、上手く行かない独身の方が読むと、
「結婚っていいよ~子供最高!そんな考え方だから結婚出来ないんだよ」
と延々喋る上司の話を聞いてるような気持ちになるんじゃないかと……

 

面白い本だと思いますし、
人間関係で悩んだ時の解決策の一つとして、大変参考になりました。

夜市

著者:恒川 光太郎

人気そうだったので、手に取ってみました。
タイトルの「夜市」が第12回日本ホラー小説大賞の受賞作です。
期待大^^

 

あらすじ

大学生のいずみは高校時代に同級生だった裕司から「夜市」に誘われる。
そこは、妖怪達が品物を売る市場だった。売る物は見た事も無い商品ばかり。
ここでは何でも売っている。
ただし、何か買わなければここから出る事が出来ない。
裕司は幼い頃に一度、夜市に迷い込んだ事をいずみに告げる。
その時、裕司が売った物とはー

 

感想

とにかく、読んでみて!の一言です。
最初の一行から引き込まれます。
ホラー小説大賞の審査員が絶賛するほどの文章ということですが。納得。
すごくかっこいい。独特の空気が襲ってきます。

 

「夜市」と「風の古道」の2編からなる小説です。
どちらも懐かしさと切なさが入り交じったような
なんともいえない余韻に浸れます。

ファンタジーな要素があるためその世界観を堪能出来るよう
緩やかに始まり淡々と物語が流れます。
しかし途中から鼓動が早くなったように展開が変わり
坂を駆け下りるかのように最後まで読む手が止まらなくなりました。

 

下手な言葉を並べるよりか、
もういいからとにかく読んで!と言いたい。
期待どおりの一冊です。

神様の御用人

著者:浅葉なつ

数年前から、本屋では漫画風のイラスト表紙の本で溢れてますね。
ラノベの分類になるのかな。
みんな似たようなタイトルだから、むやみなジャケ買いは控えたい。
そんな中、100万部突破!などの帯が目立つ本書。
もともとファンタジーは大好物なので手に取ってみました。

 

あらすじ

萩原良彦はフリーター。膝の故障で野球を諦め、会社を辞め、再就職できずにいた。
ある日、とある老人から1冊の書を渡される。
それは神様の願いを叶える「御用人」の証だった。
各地に祀られた神様達の御用を聞くため、方位神の黄金と共に良彦は奔走する。

 

感想

1巻は4話構成の短編。
期待と不安半分半分で読みましたが、面白かったです。
これといったすごい展開はなく、拍子抜けするような解決もあります。
でも本書の読み所はそこではなく、人を想う大切さだったり、
昔はもっと近くにあった神様の存在が遠くなっている哀しさを
そっと伝えている所だと思います。

主人公の良彦はごく普通の青年。
相棒も黄金は威厳ある狐の神様だが食べ物に目がない。
メインのキャラクターに目新しいところはありませんが、
各話で出てくる神様は個性的で楽しいです。
特に2つ目の話で出てくる「一言主(ひとことぬし)」は引きこもりの中学生
の姿になっており、発言が現代的になのがかわいらしいです。

 

話は短いけど4つの目の話が神社に行きたくなる話でした。

2巻目はまたおいおい読めたら。

SAW

監督:ジェームズ・ワン  脚本:リー・ワネル


伏線がすごい作品探しをしていると頻繁に見るタイトルですね。
ホラー系の映像作品は大大大の苦手なのですが、
グロい要素が強いだけ、という事なので見てみました。

 
あらすじ

見知らぬ浴室に閉じ込められたアダムとゴードン。
部屋の両端にそれぞれ片足だけ鎖で繋がれ、部屋の中央には遺体。
パニック状態の二人に、突如謎の人物からゲーム開始の宣告が下される。
6時までに相手を殺すか、自分が死ぬかー

 
感想

痛々しいだけで怖くはないという感想を信じていざ視聴。
ビビリな上、暗い部屋に入って行く的な要素が苦手な私には怖かったです。
なんとか我慢は出来たけど……
ゲームに参加させられた人達がパニックに陥る状況や、
失敗した人の無惨な死体は目を覆いたくなります。見れない部分もありました。
それが長い間続くため、何度も残り時間を確認しては、まだある……と嘆くの繰り返し^^;
クライマックスきても本当にこれ名作なの?この展開で終わったら嫌だな
と思っていたその時……!

ラスト数分(数秒?)に衝撃の展開。
あーーーっ!てすっきりして終わりました。
その後のエンドロールの音楽がなんとも清々しい。


すごい。これはすごい。
至る所にはられた伏線の台詞やシーンの数々。
最後まで不明な部分もありますが、そこにもきちんとヒントが隠されているという
ファン心をくすぐる演出も素晴らしいと思いました。拍手!
なるほど名作だ……


ただ2を見ようと言う気は起こらないというか
これ以上の衝撃あるのかな。
すっきりしたい人にオススメというのは納得。

夜のピクニック

著者:恩田 陸

はじめての恩田陸作品です。いまさら感満載。
有名とは知りつつ、手を出すタイミングを失ってました。 

 

あらすじ

北高には年に一度”歩行祭”という行事がある。
全校生徒で24時間かけて80kmの距離を歩くのだ。
3年生の甲田貴子は今年最後の歩行祭で、ある賭けをしていた。それは―

 

感想

もっと早く読めば良かった、となるかなと思いましたが。
今読むからこそ、浸れる作品だなと感じました。
もちろん早く読んで、数年後また読むというのもありだと思います。

物語は歩行祭が舞台だけあって歩くように、ゆっくりと始まります。
おもに2人の主人公、甲田貴子と西脇融の感情を交互に感じながら
そうそうこんな気持ち会ったな、と青春を浸ることが出来る。
登場人物の会話や、それぞれの心の声を聞く度に
歩幅を進めるようにページをめくる手が止まらなくなります。
ゴールに近づくに連れて、貴子と融の背中を彼らを見守る友人と
同じように押してあげたくなるそんな物語です。

 

個人的には宝物になる本までは行かないけれど、
ずっとこの作品に浸っていたいなと思う、心地よい話でした。
人気なのは納得です。

インセプション

脚本:クリストファー・ノーラン

有名な作品とは知りつつ、
映画好きの知人がいまいちと言っていたので見ていませんでした。
インターステラーがとてもよかったのと、
おすすめ作品に上げられているのを良く目にするので試しに見てみた所……
もっと早く見れば良かった!


あらすじ


主人公のコブは他人の夢に侵入し情報を”盗む”産業スパイをしていた。
大物実業家のサイトーからライバル企業の御曹司の夢に侵入する仕事を依頼をされる。
ただし、情報を”盗む”のではなく、”植え付ける”(インセプション)という内容だった。
コブは過去犯罪履歴抹消の報酬と引き換えにインセプションに取りかかる。

 

感想


まず、発想力に驚かされます。
夢に潜る話はどこかにありそうですが、
その夢には階層があり、層ごとに設定が変わります。
夢から醒めるためにも条件があり、その条件が揃わないと現実には帰れず
メンバーを追い込みハラハラします。
そして映画館で見てみたかったーと思うほど映像が面白い。
CGで色々な映像を作り出す事は可能ですが、
それを考え出すのは人間の頭なんだなと思わされる作品でした。
あと重要な小道具の使い方も個人的には興奮しました。ラストの演出は憎い!

とはいえ、映画好きの人でも好みの別れる作品なのは確か。
夢に階層があり、どんどんシーンが切り替わって行き、さらに設定も違うので
頭で整理していく必要があり、何にも考えず見たい人には苦痛かもしれません。
最初から説明がほとんどないところも難易度を上げます。
ただ、そこが何度も見たくなる点でもあるんですね!
私も見終わって速攻で最初から見ました。
あとサイトー役の渡辺謙さんにどうしても注目してますが、とても良い役でした!
サイトーもうちょっと頑張れよと思っちゃったけど(笑)


ノーランすごいな……と思ったので色々見てみたいな。
今年はもう少し映画を見るぞー。

ポジティブ・チェンジ 自分を変えるのに頭も根拠も希望もいらない!

著者:メンタリストDaigo

とても良かった。何度も読み返したくなります。
つい最近テレビで著者を見て、読んでみようかなと手を出した一冊。
昨年の年末あたりからネガティブな発言が多いなと自覚していたので、こちらの本にしてみました。


内容は、考える前に即行動の一冊でした。
ビジネス書によくある、”自分の性格を変えて行くと自然と行動的になる”ではなく、
”行動していけば気がつけば変わっている”ことに気がつくという内容。
確かにと思わせてくれました。


この手の本にはネガティブは駄目とよく書いてある。
じゃあどうしたら良いの?って時の答えは大体、自己肯定感を高める。
そしてその書かれている方法、これがなかなか上手く行かない。


本書の場合、あれこれ考えているうちに先延ばしになってしまう。
ポジティブになろうと色々考える前に行動しなければ
変わりたくても変わらないということを理論的に教えてくれます。
「嫌われる勇気」のアドラー心理学と紐付けしてある所も個人的に大変興味深かったです。


時間、言葉、友人、モノ、環境、外見、食事の順番で大切にする
というのも分かりやすい。
これは色々な本で言われてはいますが、腑に落ちる内容でした。


今日の洗い物、面倒くさいよーって思ったら即食器を手に取ってみることから
はじめて見ようと思います。