ことじまの本は読まずに実践する!

読んだ本の紹介や実践してみた事を書いていきます。あとノートが好きです。

こちらから

八つ墓村

著者:横溝正史

またもや今更なんですが初横溝正史です……
今読んでも、目新しい所はないんだろうと思ってました。
しかし、面白かったです!!


あらすじ

戦国時代。尼子の8人の落武者は財宝に目が眩んだ村人たちに殺された。
その後村では事件が続き、祟りを恐れた村人は手厚く葬り守り神とした。
そして村は「八つ墓村」と呼ばれ、伝承が色濃く語り継がれている。

時は昭和終戦後。
天涯孤独の寺田辰弥は、弁護士から身寄りの人物が辰弥を探していると聞かされる。
そして、辰弥を田治見家の跡取りにするべく八つ墓村から迎えが来る。
聞かされる真相。辰弥の出自。
辰也の父は田治見家の当主。
20数年前、八つ墓村で村人32人を殺害した人物であった。


感想

金田一耕助シリーズですが、
辰弥視点の手記という形で進むため、殆ど活躍しません。
隔離されたような村で起こる連続殺人事件。
村に語り継がれる伝承に隠された謎が、
物語が進むにつれ明らかになって行くのを楽しんでいく作品です。
これといったトリックも、どんでん返しもなく話を楽しんでいく部類なので、
ミステリーは大好物でも、犯人捜しは全く出来ないタイプの私には優しい本でした。

未消化の部分もあり、初めの方ははちょっとだるかったですが、
村に入ってからはぐんぐんと読み進められました。
人物もわかりやすいです。

 

犬神家も買ってしまったので、読んだらまた感想を……