ことじまの本は読まずに実践する!

読んだ本の紹介や実践してみた事を書いていきます。あとノートが好きです。

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夜のピクニック

著者:恩田 陸

はじめての恩田陸作品です。いまさら感満載。
有名とは知りつつ、手を出すタイミングを失ってました。 

 

あらすじ

北高には年に一度”歩行祭”という行事がある。
全校生徒で24時間かけて80kmの距離を歩くのだ。
3年生の甲田貴子は今年最後の歩行祭で、ある賭けをしていた。それは―

 

感想

もっと早く読めば良かった、となるかなと思いましたが。
今読むからこそ、浸れる作品だなと感じました。
もちろん早く読んで、数年後また読むというのもありだと思います。

物語は歩行祭が舞台だけあって歩くように、ゆっくりと始まります。
おもに2人の主人公、甲田貴子と西脇融の感情を交互に感じながら
そうそうこんな気持ち会ったな、と青春を浸ることが出来る。
登場人物の会話や、それぞれの心の声を聞く度に
歩幅を進めるようにページをめくる手が止まらなくなります。
ゴールに近づくに連れて、貴子と融の背中を彼らを見守る友人と
同じように押してあげたくなるそんな物語です。

 

個人的には宝物になる本までは行かないけれど、
ずっとこの作品に浸っていたいなと思う、心地よい話でした。
人気なのは納得です。