ことじまの本は読まずに実践する!

読んだ本の紹介や実践してみた事を書いていきます。あとノートが好きです。

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努力不要論 〜脳科学が解く!「がんばっているのに報われない」と思ったら読む本〜

著者:中野信子

私事ですが。能力が試されるような事に挑む時、
それに向かって作業(勉強と言えるのか謎)を行っているのですが
不安になるときが多々あります。
同じような目標に向かっている知人が何人かいるのですが、
その中の一人が目標に関係あるのかないのか分からない事にまで手を出し、
「私はあれもやって、これもやってどうだ!」みたいなことを言うんです。
周囲はその人を『素晴らしい人代表』みたいに扱うのがどうも違和感でして……
もちろん、一度に色んな物事を計画的に進めることはすごいと思う反面、
がむしゃらになんでも手を出せばいいのか?
一つの事をきちんと極めていくべきじゃないのか?と悶々としてしまいます。
私が単に計画的に出来ないので、羨ましいからそう思うんですけどね(・-・`

 

前置きが長くなりましたが、そんな気持ちに答えを出したくて手を出した本書。

 

感想

最初に思った事がとても読みやすいです。すっと頭に入ってくる文章です。
出だしの数ページはまさに、私望んでいた答えだー!と言わんばかりの
内容が記載されています。

真の努力は
1、目的を設定する
2、戦略を立てる
3、実行する
これを行う事だと述べられています。
分かってはいるつもりで、1と2はちゃんと出来ているのか、
その為には、もっと自分と向き合う必要があるんだろうなと思いました。

 

この本では二つの「努力」が出てきます。
ただがむしゃらに頑張る努力、こちらを『狭義の努力』
もう一つは、上記の3プロセスをきちんと行った努力、こちらを『広義の努力』
そうこの本の中では呼ぶようにしてます。
私はこの『広義の努力』をいかにして行う秘訣のような事が知りたかったため
少々肩すかしを食らってしまいました。

 

上記が書かれた1章以降は、努力がいかに無駄か、
日本の環境が作った努力はおかしいというような内容が記載されます。
本書では『広義の努力』は努力とは言いたくないと仰ってるので
何度も出てくる『努力』は『狭義の努力』の事を指しているのでしょうが
少々混乱してしまいました……
総合的にこれは何が言いたい本なのか正直わかりませんでしたが、
あくまで不要論。
己の目的を知って楽しく生きようという本なんだと思います。

 

私の目的とは合わなかっただけの問題でして、
尖った部分もありますが、内容の一つ一つはとても面白く読みやすいです。
最後の方に記載されていた、とある海外の女性からの話。

人が死に際で口にする後悔の中で多いのが
「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」だそうで、
これには、はっとさせられました……
今、必死になって挑んでいる作業も、後々の自分にとって本当に幸せなのか……
いつものごとく、認証欲求の現れではないのか。
本を閉じて真剣に考えてしまいました。

 

前置きで述べた知人の話も、
本人さえ幸せで楽しければ私がとやかく言う事ではないですね。
私も自分の事に集中しようと思える、
そういう意味では出会ってよかった本だと思います。