ことじまの本は読まずに実践する!

読んだ本の紹介や実践してみた事を書いていきます。あとノートが好きです。

こちらから

神様の御用人

著者:浅葉なつ

数年前から、本屋では漫画風のイラスト表紙の本で溢れてますね。
ラノベの分類になるのかな。
みんな似たようなタイトルだから、むやみなジャケ買いは控えたい。
そんな中、100万部突破!などの帯が目立つ本書。
もともとファンタジーは大好物なので手に取ってみました。

 

あらすじ

萩原良彦はフリーター。膝の故障で野球を諦め、会社を辞め、再就職できずにいた。
ある日、とある老人から1冊の書を渡される。
それは神様の願いを叶える「御用人」の証だった。
各地に祀られた神様達の御用を聞くため、方位神の黄金と共に良彦は奔走する。

 

感想

1巻は4話構成の短編。
期待と不安半分半分で読みましたが、面白かったです。
これといったすごい展開はなく、拍子抜けするような解決もあります。
でも本書の読み所はそこではなく、人を想う大切さだったり、
昔はもっと近くにあった神様の存在が遠くなっている哀しさを
そっと伝えている所だと思います。

主人公の良彦はごく普通の青年。
相棒も黄金は威厳ある狐の神様だが食べ物に目がない。
メインのキャラクターに目新しいところはありませんが、
各話で出てくる神様は個性的で楽しいです。
特に2つ目の話で出てくる「一言主(ひとことぬし)」は引きこもりの中学生
の姿になっており、発言が現代的になのがかわいらしいです。

 

話は短いけど4つの目の話が神社に行きたくなる話でした。

2巻目はまたおいおい読めたら。